徒然草紙~神社とか小説とか~

神社仏閣巡り・小説・歴史考察・石談義など、ごった煮ブログです。ちょっとトンデル時もあります(笑)。

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金星の神の足跡~原初の神から悪神へ~(1)









ここ数カ月前から、わたしは金星の神に導かれるように、神々の謎解きをしていました。


籠神社の神秘や大地母神、原初の太陽神と一対の女神の幻想を書いてみたいと思います。


初めに、様々なシンクロニシティによって導かれた同志である、心象空間の吉野花郎様に感謝申し上げます。





秘中の存在・星の神





 わたしは、常々、元々の太陽神は男性神で、今言われている天照大神は男性太陽神を祀る巫女ではないか、と思っていました。


 丹後元伊勢の籠神社の主祭神である彦火明神と伊勢地方の地主神である猿田彦神(大歳神)、大和三輪山の大物主神は太陽神の神格を持つ神で、もしかすると同一神かもしれません。


 飛鳥〜奈良時代の宗教改革で、天皇家・藤原氏に都合のいいように、太陽神は女神に変えられてしまいましたが、根底で男神は秘して祀られているような気がします。





 それと、不思議なのが、日本の神話には神々の生みの親である大地の女神が存在しません。


 ギリシャ神話では大地の女神ガイアが天空の神ウラヌスと神々を生していき、シュメールでは愛と美と戦いの女神イナンナが地母神として有名です。イナンナはオリエントでイシュタルと名を変え、ギリシャに入ってはアプロディテに、ローマではヴィーナスと呼ばれ、カナンではアスタルテ(アナト・アシェラ)となります。


 イナンナは金星の女神でもあり、明けの明星・宵の明星です。暗い空に赤く鋭く輝く星は、禍々しい星とされて忌まれてきました。イナンナが戦いの女神であるのも、そのあたりが由来かもしれません。


 イナンナの夫・ドゥムジは地獄に降りて責め苦を受ける妻の身代わりにされてしまいますが、ドゥムジも、イシュタル・アスタルテとともに名を変えて伝わります。


 イシュタルの夫であるときは農耕神・タンムズという名で、病で死んでしまった彼を甦らせるためにイシュタルは冥界下りをします。


 アスタルテ(アナト)の夫であるときは大気と雨の主・王という意味を持つバアルという名で、死の神モトの計略によって死の国に連れ去られます。アナトの活躍でバアルは地上に戻って来れますが、冬になるとまた地下に逆戻りしてしまいます。


 女神がアプロディテになると、男神はアドニスになり、死によって地下に赴くことになります。


 この一対の神の神話はギリシャに入るとアドニスとぺルセポネの話に分解されます。


 もともと冥府の女王ペルセポネに養育されてきたアドニスは、取り決めによって一年の三分の一をそれぞれのもとで過ごすことになっていましたが、あとの三分の一もアプロディテのもとで過ごすことにしたので、アプロディテの愛人であるアレスによって殺されます。


 ペルセポネは冥界の王ハデスに連れ去られて妃にされますが、ゼウスの仲裁により冬の間だけ冥界で過ごすことになります。


 タンムズも同じで、神々の計らいで地上と冥府の行き来を繰り返します。


 豊饒の神である金星の神は、生殖の神でもあります。


 イシュタル(ミュリッタ)の神殿の巫女は聖娼(神殿娼婦)として、詣でる男達に女神の代理として祝福を与えた(つまり、身体を交わした)といいます。


 バアル神の神殿にも男娼が居て、これは聖娼だと思います。同じように詣でた女性達(なかには男性)相手に身体を使って神の恩恵を与えていたのでしょう。


 これは想像の範囲をでませんが、タンムズの神殿があったとしたら、そこにも聖娼がいて、イシュタル神殿の巫女と聖婚をした、ということもあったかもしれません。


 わたしが考えるに、金星の神はもとは位の高い、人々に熱く信仰された神だったのだろうと思います。


 アスタルテ女神の対神であるバアル神の神格のなかには、太陽神や炎の神というものが含まれていたようです。カナンの神エル(旧約聖書のヤハウェ)やゼウス、エジプトのオシリスやホルスと同一とされることもあります。牡牛の神ともされるバアル神は、午頭天王——スサノオにも影響を与えていたかもしれません。ユダヤ南北朝の北イスラエルで預言者エリヤが対決したのは、バアル・シャメム――太陽神でした。


 カナンの神話はシュメールから流れてきたもので、強い影響を受けています。シュメールでの風と嵐の神はエンリル(ベルと呼ばれていました)で、バビロニアに移りマルドゥーク(こちらもベルと呼ばれています)になります。エンリルの神話にも冥界下りのような話があり(エンリルは女神ニンリルを犯してしまい、その罪によって冥界に落とされる。が、ニンリルが冥界に追いかけてきて月の神シンを生んだ)、マルドゥークのティアマト(竜)退治はバアルのレヴィアタン退治と同系の話です。エンリルとマルドゥークが合わさって、バアルになったのでしょうか。


 が、金星の神々は後に悪魔として堕落させられてしまいます。


 アスタルテ女神は悪魔アスタロトに、バアル神は悪魔ベールやベールゼブブ・ベルフェゴールになってしまいます。


 そして、魔王ルシファー(サタン)は、明けの明星とされていて、地獄に堕とされてしまいます。


 キリスト教などの新しい宗教や文化、政治が現れることによって、旧い神は存在を否定されてしまいます。





星を越え、海を越え辿り着いた神





 金星の神はどうも広く深く浸透していた神らしく、日本にも海を越えて渡ってきました。


 それどころか、星を越えてやってきたという伝説もあります。


時を超える聖伝説―いま明かされる人類の魂の歴史/創世・レムリア・アトランティス 新しい次元へ (ボブ・フィックス・下山恵理菜訳 三雅)」によると、650万年前に人類救済の使命を帯びた一対の神が、京都鞍馬山に降りてきます。


 名は、サナート・クマラとレディーマスター・ヴィーナスといいます。


 遥かなる次元、高い意識を持つアセンデット・マスター達の一部であるサナート・クマラとレディーマスター・ヴィーナスはまだ汚れないエネルギーを持つ地球の、聖なる火の存在する鞍馬山に降り立ち、そこからゴビ砂漠の上空にあるシャンバラに移ったといいます。


 この一対のマスター(神)は、完全な男性エネルギーと女性エネルギーを持ち、エネルギーの交流によってバランスをとっていたようです。


 もしかすると、この一対のマスターがバアルとアスタルテなどの金星の神の原型だったかもしれません。


 現在、サナート・クマラは護法魔王尊として鞍馬寺に祀られています。


 (が、鞍馬寺が護法魔王尊と金星を結びつけたのは、神智学を提唱したブラバッキー夫人が鞍馬寺とサナート・クマラの関係を言い出し、昭和22年にその影響を受けた菅主の信楽香雲が「鞍馬弘教(毘沙門天を太陽、千手観音を月、護法魔王尊を大地とする「尊天思想」)」を立ち上げたのが最初かもしれません。鞍馬山はレイキ発症の地など、ニューエイジに大きな影響を与える場所です。が、歴史は新しいのかも(^o^;)。


 また、「日本書紀」には「天津甕星神(天之香香背男神)」という悪神がいて、金星の神と言われています。


 天孫族にとって都合の悪い神で、武甕槌命と戦って、天武葉槌命が退治したと書かれています。


 天孫族=朝廷の神なので、朝廷にとってまつろわぬ神だったといえるでしょう。天孫族は一方的に「豊葦原国は我らの国!」と断言して出雲の国を奪ったり、大和の先住の民である長髄彦を殺しています。天津甕星神も同じような理論で反逆者・悪神とされてしまったのかもしれません。


 これは、魔王ルシファーやバアル・アスタルテと同じパターンです。


 中国でも金星は不吉の星といわれています。


 太白星が金星にあたりますが、これの化身である大将軍は陰陽道の八将軍のなかでも凶神で、とてつもなく悪い方位だったりします。軍人神で午頭天王の子・魔王天王と呼ばれています。


 この「魔王」は「魔王ルシファー」や「魔王尊」に繋がりそうですね。


 江戸時代には「艮の金(星)神」が恐ろしい神として恐怖の的になっています。


 が、大本教などでは「艮の金神」が「宇宙の根源の神」として崇め奉っています。ここでは、「艮の金神」は「国常立神」としています。


 日本の古神道の一流派である吉田神道では、「国常立神」はもっとも重要な神である「大元尊神」としていて、伊勢外宮の度会神道では「国常立神」は「天之御中主神」や「豊受大神」、「稲荷大神」と同じとしています。


 伊勢外宮の豊受大神は豊受姫、または豊宇迦之女という名で、丹後の比治の真名井の天女です。空から舞い降りた天女は水浴びをしますが、それを見ていた老夫婦が天女の羽衣を奪ってしまい、帰ることが出来なくなった天女は老夫婦にこき使われます。が、天女を用済とみた老夫婦は天女を追い出してしまいます。失意のうちに天女は丹後元伊勢である籠神社の裏にある真名井原に到着します。


 そこに待っていたのが、海部氏の祖である天香語山命とその母である天道日女と、天道日女の母の多岐津姫でした。 




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