徒然草紙~神社とか小説とか~

神社仏閣巡り・小説・歴史考察・石談義など、ごった煮ブログです。ちょっとトンデル時もあります(笑)。

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某先生は蘭陵王以上の逸材を逃しちゃった?

 いまから書く書評は、つい先日発行された中国南北朝時代末の美貌の武将の小説の感想……というより、


 ひ  ひ  ょ  う



 です。



 某先生好きな人は、この書評を読まないほうがいいです。
 バックプリーズ!!!






 いいですか?







 いいですか?







 では、どうぞ。



 某先生がハードカバーで文芸春秋から出された蘭陵王、読みました。
 ……うん、北斉のキモになる歴史事項や、文襄六王、段韶、斛律光、和士開など、キーパーソンはすべて登場していました。




 けど、読んでいて、人のセリフや作戦を蘭陵王のものにして、そんなに楽しい? そんなにしてまで蘭陵王を格好良く書きたい? へたれで情けない人間長恭は嫌? と某先生に聞きたくなりました。スーパーヒーローにしか価値はないのん??



 この話で最大の被害を被ったのは、実在の北斉の智将・段韶で、彼が立てた

・芒山の戦い
・栢谷城の戦い
・定陽の戦い

 の作戦やセリフをすべて蘭陵王にパチられていました。
(段韶の芒山のキメせりふを、まるっぽ蘭陵王が言ってたわ。汗)
 とくに定陽の作戦は、段韶最期の見せ場なのに……(汗)。



 あと、とにかくヒーローはパーフェクトなナイスガイでなきゃいかんという信念があるのか、彼のこころの弱さや、情けないところは丸無視されました。

・(史実)朝廷での身の危険を感じた長恭さんが、自分で自分の顔に泥を塗るため、朝廷からちゃんともらうものもらってるのに、戦場から物をくすねていた。
 それを見兼ねた尉相願に「あなたは自分で自分を破滅させる名目を作ってるんですよ」と詰られ、長恭さん泣きながらどうすればいい? と問う。
 相願は隠居しなはれと忠告する。

→(某先生の)漁陽王紹信が富豪・鍾長命に寄生してうまい汁ちゅーちゅー吸い取り、破産させた(いや、「北斉書」の紹信はそこまで酷くないよ。汗)。
 北斉の皇族はこれくらいやらなきゃ生きてけないんだよ、と兄達に自分の生活スタイルを奨めたのを、蘭陵王含めじと~~…と哀れみをこめて見ていた。

・江淮の擾乱のとき出征しなくてはいけなくなった長恭さんのボヤキ
「わたしは去年顔が腫れたんだよ、なんで今腫れないかなぁ。出征したくないよぅ(´;ω;`)」

→「上さんの命令だからなぁ。体調も回復したし(蘭陵王苦笑)」

・長恭さんの最期
長「わたしは皇上のために忠義を尽くしてきたのに、皇上はわたしの何を罪だっていうんだろう。鴆毒もらっちゃったよ。あははは……(泣)」
鄭「何で皇上に会って弁解しないの?!」
長「何の理由で皇上は会ってくれるっていうんだよ。無理だよぉ(´;ω;`)」
蘭陵王が死んだあと、もう誰にも再嫁しないと決意した鄭妃が、廣寧王に頼んで装飾品を供養に替えてもらおうとしたら、安徳王に涙で濡れた手紙を送られ、諫められた。

→徐「潔く鴆酒飲んじまえ! でないとおまえの兄弟ぶっ殺すぞ」(蘭陵王とともに、史実にない設定登場で、はせがわびっくり!!)
蘭「わたしは天に対して罪がある。朝廷の非道と乱倫に目を瞑ってきた(きりっ☆)」
鄭「なんで皇帝に弁明せぇへんねん!」
蘭「忠告ありがたいが、無益だ(きりっ☆)」
蘭陵王が死んだあと、鄭妃が自分の装飾品を供養代に替えるのを、広寧王と安徳王が手伝ったとさ。

・安徳王は自殺できない(舌噛み切ることも許されない)環境に置かれていたので、椒を喉一杯口一杯放り込んで自ら窒息死した(普通に小さい粒の椒を飲んだだけじゃ死ねない。がばっと大量に飲んだから死ねた。延宗の覚悟をひしひし感じます)。

→安徳王は舌を噛み切り自害した。




 まぁ、比較するところは、これだけかな?
 あと、北斉にしても北周にしても、えらい蘭陵王を大物に見ていたなぁ(笑)。




 何にしろ、蘭陵王超美化!!! 蘭陵王かっちょよすぎて、お腹一杯!!!!



 ……いいのかなぁ、こんなんで。草場の陰の長恭さんはだだ泣きしてるか、すごくかゆかゆ状態になってるだろうなぁ(苦笑)。




 わたし思うんだけど、蘭陵王より史実の段韶のほうが某先生の好きなヒーロータイプだと思うけど、違うのかなぁ。
 万能型武将なうえに、すごい切れ者で、芒山での駆け引きとか、書いててスリリングだと思うけど。
 そのお鉢を蘭陵王にすべてまわしてセリフの再現できなかったんだから、これからもリアル段韶描けないわけだし、勿体ないと思うんだけど。



 長恭さんは、人間としての弱さ、情けなさを書いても、おもしろいと思うんですよ。まぁ、大衆文学ではなく純文学寄りな内容になりますが(;^_^A。





 最後に、蘭陵王の相手役の女の子のキャラ(お元気な性格、仙女)が何げにうちの蘭香(お元気な性格、仙女の名を持つ)と被ってるのが、ショックでした(汗)。
 まぁ、蘭香はずっと昔に考えたキャラだし、ドツボに救いようのない裏設定(蘭香のほうが「女」なんですよ……。汗)を持っているので、おのずと違う女性になるんですが。




 というわけで、他者の「蘭陵王」が世に出ようが、自分の「蘭陵王」をずっと書いてゆきます!!!
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